記憶(メモリアル)

ほんの思いつきで出た言葉など
メモにはしない
という詩人がいた

すぐに忘れられるような言葉なら
惜しくもない

今朝のぼくには
とっておきの一行が
浮かんでいたのだが

朝の忙しさの中で
とっくに忘れてしまっている


人生の波瀾の中で起きる
さまざまな雑事のように