詩誌紹介

「Soliste」25号発行

「Soliste」25号が2019年5月発行となりました。
久々の発行となった岩井洋の個人誌ですが、この間軽い脳梗塞で入院し
その体験を描いた作品が掲載されています。

「眠れぬ夜に」

眠れぬ夜に
明けない夜を思う

このまま夜明けを迎えて
刻む日々を思う

病室の窓から外を覗けば
外はまだ深い闇夜

明日、夜明けと共に窓外に広がる景色を
静かに眺めてみたい

そこに一葉の蔦の葉を見ることが出来るだろうか
一人の絵描きが命がけで描いた一枚の絵を

「Soliste24号」久々の発行

「Soliste24号」久しぶりに発行されました。
今号は、二条河原落書現代版で久しぶりに風刺詩を試みた作品も出ていますが、
今回は甥っ子の結婚式で沖縄を訪ねた前後のリアルな「社会派」の詩を掲載することとします。

落ちてくる

甥っ子の結婚式のため、沖縄に行くこととなった
秋、海辺のホテルの近くの教会であるという

空港は混みあっていて
車でしばらく行った読谷村のホテルにたどり着き
あくる日、親戚同士の食事会があり
それまでのひと時海辺を歩いた

やはり海の色が違う
白い砂浜には浜昼顔の花が咲いていて
協会とリゾートホテルが見えている
ここが基地の島沖縄だとは思えないほどだ

結婚式は賑やかに終わり
あくる日、私たちは車で「琉球村」に行き、
いくつかのスポットを回り、最後に首里城を訪ねた
行き帰り、鉄条網に囲まれた基地があって
町はその外で、窮屈な形で海に向かっていた

基地の島沖縄、辺野古基地移設反対闘争の行方
そんなキーワードを胸に空港から帰途についた

新しい年になり、読谷村のホテルの近くに
米軍ヘリが不時着というニュースが届いた
ホテルアリビラの北という

初日、新郎たちが泊まっていたホテルだ
私達もそのホテルに行って挨拶をし、コーヒーを飲み
不時着地点をはさんで岬のホテルに帰り泊まっていた

目を閉じると、あの日の風景が浮かんでくる
海辺を私は歩き、タクシーでその間を往復した
落ちてくる、落ちてくる、
米軍ヘリコプターが黒い影を落として

Soliste 21号 発行のお知らせ

表紙画像003個人誌 Soliste 21号 が発行されました。
今回の発行は、詩集「地下水道」出版祝賀会の開催に合わせて発行されました。
内容は「宣誓」「生きていく」などの作品と特集「地下水道」の反響、エッセイ「地下水道」のめざすものとなっています。
裏表紙に急きょ追加掲載した作品「声」は会終了後10月の作品として公開します。

なお、20号についてのお知らせがこの間抜けていましたが、この7月に発行されています。

 

「Soliste20号」発行

個人誌「Soliste20号」を7月1日付で発行しました。
「もっと大きな」他4篇の詩とエッセイ『詩集「地下水道」発行以降』を掲載しています。

新詩集「地下水道」発刊!

待望の新詩集「地下水道」が発刊の運びとなりました。「地下水道」表紙

長らく下水道事業に携わってきた岩井洋の貴重な体験と思いを題材とし、全30篇にまとめあげたユニークな詩集です。
発行元は大阪の「竹林館」、定価2000円(+消費税)。お求めは竹林館のHPや全国の書店からはもちろん、ネットショップのアマゾンでもできます。
表紙は、写真家の白汚零氏、ニューヨークでの国際写真コンペティション最優秀賞をはじめ、日本でも写真集「地下水道」での受賞をされております。

是非とも、ご購読の上、ご批評などお寄せ下さい。

Soliste18号 発行!

岩井洋の個人誌「Soliste18」が5月発行されました。Soliste18
HP上に掲載されたものや、詩人会議誌に掲載されたもの、若い日に書いた詩について語るエッセイ「トマトの詩ーその後」が掲載され、12頁のものとなりました。
HPはもちろん、個人誌「Soliste」も、よろしくお願いします。

河本澄一遺稿詩集「明日の詩の目覚めに」発行のお知らせ

京都詩人会議の“顔”でもあった河本澄一氏が逝去され、はや1年となります。

書影

その一周忌を目前に、この5月17日(土) 京都で御夫人をはじめ、友人知人、詩の仲間たちが集い、「偲ぶつどい」が持たれました。
死の直前に彼から託された詩集出版への願いが遺稿詩集「明日の詩の目覚めに」として当日披露され、詩集を手に、彼の思い出を語り偲ぶ集いとなりました。

遺稿詩集には、彼の詩作への情熱と、仲間、出会った人々への想いを縦糸に、人生を振り返り、やがて来る「死」を覚悟しての思いが横糸として織り込まれ、読み応えのある詩集となっております。

皆様方には、是非ともこの詩集が、故人を想い起こす1冊の本として、さらに、彼の残した詩的努力の証として読まれることを、私たちの願いとして届けたいと思っています。
河本澄一氏の思いのこもった遺稿詩集、ご一読よろしくお願いいたします。

「Soliste」17号発行のお知らせ

岩井洋の個人誌「Soliste」17号が発行されました。
「海の記憶」などとともに、5月亡くなった詩人河本澄一氏Bを追悼する詩「追悼」やエッセイが掲載されています。
B6版12頁、頒価100円です。

個人誌「soliste」16号発行

岩井洋の個人誌「soliste」16号が発行されました。(2013年1月付)
作品「夜明け前」を巻頭に「被災地のマツ」「陣取り合戦」「街角で」など。
「もう一歩手前に」「朝市にて」を描き下ろし掲載しております。

岩井洋個人誌「Soliste」15号紹介

2012年7月付で発行された「Soliste」15号には、
下水道を舞台にした「雨と川と一人の男と」や反原発と未来への思いを込めた「遺跡」などの作品と
エッセイ「震災からの復興、脱原発をめざしー詩(を書く私たち)に出来ること」が掲載されています。
A6h版16ページ、100円。購読希望の方はiwaihiroshi@kyoto.zaq.jpまでメールでご連絡ください。

「鉾」66号と近日発行の67号について

HPの改装を前に、諸般の事情で更新作業が滞って申し訳ありませんでした。
「鉾」66号については、2012年4月付で発行されており、その後発行された個人誌「Soliste」15号とともにHPにアップロードされてませんでした。
「鉾」66号は次のような内容で発行されております。
特集〈東日本大震災から復興・原発ゼロ社会へ 詩編〉
「東日本大震災にとって詩とは何か(上)」(2011年11月 河津聖恵 詩の教室 記録)
 12名の作品掲載、62ページとなっています。
(問い合わせ、注文は下記までお願いいたします。)
* 京都詩人会議事務局
〒610-1141
西京区大枝西新林町6-10-11 幸 方
刀根 蛍之介

なお、67号は近日発行に向け編集作業の最中です。おたのしみに!

「鉾」65号 発行!

「鉾」65号が発行(10月)となりました。
前回から、印刷製本を大地社にお願いし、印刷のずれなどがなくなり、背張りのきっちりとした製本となっています。
総勢12名の詩作品、東日本大震災特集が組まれています。
エッセイも4篇、原発問題にふれた呉屋氏の「暈と黒い懸崖」など掲載され、52頁、定価300円、これからも御愛読のほどよろしく。
(問い合わせ、注文は下記までお願いいたします。)

* 京都詩人会議事務局
〒610-1141
西京区大枝西新林町6-10-11 幸 方
刀根 蛍之介
TEL 075-331-5922

岩井洋個人誌「Soliste」14号発行!

岩井洋の個人誌「Soliste」14号が2月付けで発行されました。
 B6(横)版で、岩井洋の個性と主張をあくまでも大切にしたものです。
今号は、辰(龍)年にちなみ、「龍勝の棚田に沿って」を冒頭に、下水道を舞台
にした作品と前号にひき続き東日本大震災をイメージした作品を掲載。
16ページ、頒価は100円。
「Soliste」の今後にご期待下さい。