今月の詩

2019.07.

リハビリの日々の中で

リハビリの日々の中で
あなたと病院の周りをしばらく歩くこととなりました

病院を出るともうすぐやって来る春とは違って
冷たい風が吹いていました
隣のお寺の境内にはいると
砂利道が不思議に足の運びに合っていて
つまずきもせずゆったりと歩いてました

桜が咲いてますよ
あなたは言いました
そこには早咲きの桜が咲いていました

桜が春になるとかならず咲くように
私の不自由な足も季節を思い出すように
ふっと良くなって町を歩けるようになるのでしょうか

あなたに問いかけました
ええ、とあなたは答えました
それまでに、あなたは、この道やこの道に続く道を
きっと幾度となく歩いているでしょうと
そして、ある日あなたはたしかな足取りを取り戻せるでしょうと

ふと見ると寺の裏門を出て
病院の入り口への十字路に差しかかっていました

あなたは私に少し寄り添いながら
もう、来てしまいましたね
明日は、少し違う道を歩くことにしましょう
そう言って、病院への道を戻っていきました