「Soliste24号」久々の発行

「Soliste24号」久しぶりに発行されました。
今号は、二条河原落書現代版で久しぶりに風刺詩を試みた作品も出ていますが、
今回は甥っ子の結婚式で沖縄を訪ねた前後のリアルな「社会派」の詩を掲載することとします。

落ちてくる

甥っ子の結婚式のため、沖縄に行くこととなった
秋、海辺のホテルの近くの教会であるという

空港は混みあっていて
車でしばらく行った読谷村のホテルにたどり着き
あくる日、親戚同士の食事会があり
それまでのひと時海辺を歩いた

やはり海の色が違う
白い砂浜には浜昼顔の花が咲いていて
協会とリゾートホテルが見えている
ここが基地の島沖縄だとは思えないほどだ

結婚式は賑やかに終わり
あくる日、私たちは車で「琉球村」に行き、
いくつかのスポットを回り、最後に首里城を訪ねた
行き帰り、鉄条網に囲まれた基地があって
町はその外で、窮屈な形で海に向かっていた

基地の島沖縄、辺野古基地移設反対闘争の行方
そんなキーワードを胸に空港から帰途についた

新しい年になり、読谷村のホテルの近くに
米軍ヘリが不時着というニュースが届いた
ホテルアリビラの北という

初日、新郎たちが泊まっていたホテルだ
私達もそのホテルに行って挨拶をし、コーヒーを飲み
不時着地点をはさんで岬のホテルに帰り泊まっていた

目を閉じると、あの日の風景が浮かんでくる
海辺を私は歩き、タクシーでその間を往復した
落ちてくる、落ちてくる、
米軍ヘリコプターが黒い影を落として