希望

あの時そこにいた
ただ、それだけだったのかも知れない

あの時掲げられていたスローガンを
君は思い出せるだろうか

熱く燃えていたのは
大学とその周辺だけだったのかも知れない

もしかしたら、僕らの青春が燃えていただけ
だったのだろうか

僕は夢を見ていて
君も僕の語る夢に耳を傾けてくれていて

それは多くの若者にとって
通過儀礼のような時間だったのかもしれなかった

やがて相変わらずの世界と日常が戻ってきて
それでも夢を捨てきれなかったぼくと君は
それぞれ離ればなれになったけれど

君は今でも語ることが出来るだろうか
あの熱き日々の思い出、今も胸に秘める思いを
未来への希望とともに