青々とした葉の合間から
木洩れ陽が
ゆったりとした小道に
  二人の影を作っていて

私たちは、静かに、
それでも軽い足取りで、歩いていた

あの時語り合っていた思いや夢、
未来は、
そのまま結実することもなく

いまは、折にふれ
脳裏に浮かび上がる青春の思い出と
なってしまったけれど

秋の日
こんなにも紅く染まった
昼下がりの小道を

私は、一人
果たせなかった夢を追って
歩いている