休日の朝

休日の朝
母と共に、川に沿って歩く

この道は、慣れるために二三度一緒に歩いたが
今日は母に伝える
帰りは一人で家に戻れるよう
やってみよう

母はバス通りから踵を返し
川に沿って歩く

帰る途中
迷えば止まって休むのも良い
川に沿って歩けばきっと家に戻れるだろうから
それも良い


母は道すがら摘んで来た草花を手に
これからの人生を踏みしめて歩くかのように
まだ越してきて間もない家に向かう

やがてその後を追って
私も川に沿って
母と同じ道を行く